心の栄養管理 第5話
みなさん、こんにちは。
心の栄養管理師、よしみ りかです。
八月の心の講座に参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!
実際に皆さんとお会いして、お話しできて、本当に楽しかったです。皆さん、笑顔で帰っていただけたことが、何よりも嬉しかったです。どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。
では、早速・・・・・
今日は、【感覚の違いとは?】についてお話しします。
感覚という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?
「感覚的なことなんだけど・・・・」
「あの人どういう感覚してるんだろう。」(大抵、怒ってる時ですね。笑)
もしくは、スポーツをしているときにもよく使うかもしれません。
「しばらくすると、感覚がつかめてきますよ!」
という風に。
つまり、感覚という言葉は、個人個人の体に由来していて、
他人に説明しづらい、言葉になりづらいこととして、
使われている言葉だということが、分かります。
そして、一回体得すると、
「これかー!」
「それそれ!」
という言葉だけで終わってしまうので、結局言語化されなかったりしますよね。笑
そんな【感覚】は、人がみんな一人一人、生まれた時から持ち合わせていて、
それでいて、人とは決して共有できない個性でもあります。
親子でも、兄弟でも、持ち合わせて生まれてくる感覚は違いますし、
育つ環境、経験したことによって、感覚も変化してきます。
先天的なもの、後天的なもの、どちらもありますが、
本人にとってみれば、それが自分であり、生きづらさにも、生きやすさにもつながっています。
では、具体的にどんな感覚の違いがあるでしょうか?
OSアカデミアに来てくれている子どもたちに身近な例をあげてみます。
縦読みは早いけれど、横読みに時間がかかる。
→いろんな感覚が考えられますが、人によっては読みやすいフォント読みにくいフォントがあったり、行を移動するときに混乱している場合もあります。なので、入試などの速読が求められるときに、点数が伸び悩みます。
日本語よりも英語の方が読み取りやすい。
→これは、母国語が日本語でも起こりえます。英語は26文字しかないうえに、アルファベットが単純なので、頭に入ってきやすいというパターンが多いです。
また、逆に、英語に全く興味が持てない。というお子さんもおられます。それも感覚レベルで必ず理由はあります。
文字よりも視覚的な情報の方が、理解が早い
→視覚優位の子どもが増えていますが、大人も、視覚的情報の方が、理解は早いものです。感覚的に掴みやすいからでしょう。これに関しても、文字での情報処理を無理矢理伸ばそうとするのではなく、視覚支援を使いつつ、自分にぴったりの入力の仕方を取得することが、成績アップの近道です。その先に、文字での情報処理のスピードアップがあります。
Rの発音が聞き取れない。
→日本人あるあるですが、何回聞き取りの練習を繰り返しても同じことが多いです。これにも、対策はあります。
リエゾンするaboutが聞き取りにくい。
→これも同様で、何回も聞いたところで、変わらないことが多く、聞き取れないのには理由があります。
単語帳で単語を覚えるのが早い。
→得意不得意が分かれます。不得意だからと言って不利なわけではありません。得意でも、逆に次のような感覚も持ち合わせていると、穴埋めや漢字テストは得意だが、長文は苦手、という状況にもなり得ます。
覚えた単語が文章の中に出てくると理解に時間がかかる。
→短いゲーム感覚と、表現としての言語が結びついてない時に起こります。
些細な生活音も、気に障って集中できない。
→感覚過敏と呼ばれますが、個人差があり、集団生活で我慢を強いられているので、自分に合った対策を知らないお子さんが多いですし、親御さんも気がついてないパターンが多々あります。対策を練れば、受験だけでなく、生活面でも、残りの人生において楽になると思います。
注意欠陥に関しても同じです。
全ての言葉を同じ重さで捉えて問題文を読んでしまう。
→簡単な読み飛ばしてもいい文章も同じ時間をかけて読んでしまうため、問題を解くのに、必要以上に時間がかかります。解くのが遅いな。だけでは、本人は頑張りようがありません。なぜ、遅いのかを感覚に寄り添って原因を探ることで、対策が見えてきます。
言われたことはこなすけれど、自主性がない。
→主体性が持てない理由を探っていくと、身体感覚を伴う、その子特有の感覚や捉え方にたどり着きます。心や精神性の領域ではありますが、必ずその子なりの理由はあるので、それを掴み、焦らず、何よりも子どもファーストで、これからを考えていきたいですね。
また、ここから、上記のような、学習や、環境に対する感覚の違いが浮かび上がってくることが多いです。
ざっと、思いつく限り、例をあげてみましたが、学習面と生活面は、地続きです。
そのため、生活面や環境面での感覚の違いが、本人を苦しめていたり、
みんなや親兄弟と比べて、卑下していたり、我慢していたり、することがあります。
最初に書きましたが、感覚は、人それぞれ、特有のものです。
いいも悪いもありません。
人と違って当たり前なのです。
人と違うことで、自分を責めるのではなく、子を責めるのではなく、
自分を知ることで、もっと楽に、楽しく、自分らしさを生きて欲しい。
それが、OSアカデミアの願いです。
次回は、自分の感覚を知ることの意味とは?についてお話しします。
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