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2019.08.05

現代文の真髄

今朝、高卒生の補講を行いながら、「現代文」というものをどのくらいの生徒が本当に理解しているのだろうか、と思いました。今日は生徒が受けてきた駿台模試の現代文を扱いました。超域と言われる学問領域が複数の大学で誕生しているように、学問は単独の分野を超えて、複数の領域にまたがらないと解けない時代にきているが、それは同時に、政治性を帯びるテーマが多く、政治的無自覚が学問を主観的にしてしまう恐れがあり、それはもはや学問ではないと危惧する一方で、そうはいってもやはり多岐にわたる学問領域との協働がこれからは必要だ、という内容の文章です。

この内容を理解している高校生はどのくらいいるのかと思います。こういう文章を理解して大学に来てね、という出題者の意図はよくわかります。現代文とは、国語の一部で、現代の諸問題を述べた文章であり、主に論説です。研究者の論文から引用されることが多いものです。先の文章で言うと、学問は自然科学に代表されるように、あくまでも客観ですが、江戸時代の日本には、その発想は薄く、あくまでも儒教のような宗教(非科学的=非客観的)が支配していた。文明開化前と後を区別して理解しないといけないというのが大前提です。現代とは近代の終焉であり、その危機的状況を述べているのが現代文だからです。

OSアカデミアでは、それを物質的な側面と精神的な側面に分けて理解をさせています。前者は「合理主義」、後者は「孤独」というキーワードで捉えることができます。そして、文明論、文化論、文学論、養育論など、さまざまなテーマで現代をきっていきます。その手立てとして、現代文の長文読解があります。現代を体系的に捉えさせることができること。これは正しい読解(論理的に読むこと)を通して捉えさせるものです。さらに、現代に対して自分なりに認識を深め、自分はどうありたいのか、考えを巡らせる。10代の若者にとってもっとも大切なことです。

要するに、論理的な読み方を徹底するなかで、文章の内容理解を深め、自己のあり方、生き方にまで考えを及ばせて、受験を遥か超え、人生をたくましく切り拓いてもらいたいというのがOSアカデミアの考えです。現代文とはそこまで魅力のある教科ですが、多くの高校生はそれを知らないのではないかと指導をしながら思いました。興味のある方は、いつでもお問い合わせください。

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