2016.12.25
与件を整理できる力
好きに表現しましょう! 自由に書いてみましょう!
ということが、賞賛されるのは、
小学生までではないかと経験上思います。
次の段階は、与えられた条件や文章を踏まえた上で
自分はどう考えるのかと意見を求められる。
おそらく、これは大学入試の小論文であり、
大学に入ると、既往研究を踏まえた学術論文の執筆につながります。
わたしの仕事でも、同様です。
コピーライターという仕事は、あくまでも企業の抱える課題意識に対する
解としての言葉にすぎません。
企業の抱える課題意識を踏まえた思考を展開し、表現しないと、
その仕事は換金されることはないのです。
アートの祭典だった瀬戸内国際芸術祭も、
単品はアートですが、その文脈は、
海運時代に瀬戸内海が物流の大動脈として繁栄したのと対照的に
高度経済成長期になると鉄道や高速道路の発展により取り残された島々、
公害や産廃問題による海の汚染という負の歴史を、
「海の復権」という掛け声のもと、アートの力を借りて元気にした祭典。
つまり、問題意識という与件のうえに、アート作品があるのであって、
けっして好き勝手作られているものではないはずです。
自由な発想とは誰もが否定できない言葉ですが、
それを発揮させる場所を間違えると、指導者としては
罪深いことになる。このことを、わたしはとても意識しています。
一歩間違えると、無責任な指導になってしまう危険をはらんでいます。
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