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2024.06.28

冒険

思えば、言葉に救われたように思います。それは、現代評論や小説などを読み、感じとる力を授けてくれた予備校の現代文講師のおかげが大きいことに違いありません。それまで僕は、国語に対して好きだという気持ちはありませんでした。読書のすすめは母親からあったものの、それはどの家庭でも親が子に掛ける言葉程度だったように思います。その時は、読書に対して机上の学習以上の意味を見出せず、特に熱心に読んだわけではありません。

 

それ以上に困ったことに、僕は主観たっぷりの人間でした。好き勝手に読み、自分の意識に残る箇所を自在にデフォルメし、わかった気になっていました。そして、自由に読み、自由に書くことで、自分は国語ができると勘違いさえしていたのです。それが間違いだと気付かされたのは、その現代文講師のおかげ。

 

筆者の言いたいことを正しく読み取ることは、客観的に読むことで、主観は排除する必要があります。筆者の筋道を正しく追うこと、つまり論理的に読む力を授かって変わったことは、書かれてある内容が理解できるようになったこと。もっと読んでみようと思えるようになりました。何を書いてあるのか、予備校のテキストさえ刺激的で面白く感じました。言葉に救われたとは、書かれてある内容が正しく読み取れてこそ。論理的という方法を授かった僕は、読むことにのめり込んだのです。

 

現代評論は、私たちが生きているこの時代に対する問題意識を持って書かれた文章。自分はどういう時代を生きているのか。この時代の何が問題か。家庭内の親子関係という狭い世界に縛られていた僕にとって、文章は新しい世界への冒険でした。論理という方法は、その冒険にでる強力な武器となり、いつしか、家に居ながら冒険を楽しむようになっていました。それは、自分の世界を広げ、未来を展望することにつながりました。OSアカデミアの生徒たちには、読めることで、この領域まで迫って欲しいと願っています。

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