OSブログ

2024.11.03

働き方改革をめぐって(気持ちと言葉の観点から)

地域の小学校の学校運営委員を拝命している関係で、毎月、学校だよりが届きます。今月はそこに、働き方改革のことが書かれていました。教員の体調や家庭も大切と考え、業務の見直しや検討が必要だとのこと。とても大切なことだと思います。教育とか学校の役割を、「できることを増やしていく」と考えている限り、時短の流れとは葛藤するしかありません。しかし、先生もしっかりと個人の時間が確保できて、忙しさに忙殺されることが減るのであれば、私は心と心を通わせながら子どもと向き合うことができるのではないかと思っています。時間をかけて「できることを増やす」ことはこれ以上できませんが、瞬間瞬間の子どもと教師の向き合う質が変わっていく。このことが、子どもの気持ちに働きかけ、気持ちから言葉が立ち上がる子どもが増えてくるようになればと、プラスの想像をしています。

 

OSアカデミアの経験的には、気持ちから言葉が立ち上がる子どもと、無機質な記号としての言葉を頭だけで理解する子どもとでは、高校生の国語と英語の長文読解の出来が違ってきているように感じています。後者ではやはり無理があって、内容の意味を深いところで捉えることができないのではないかと思います。それ以上に、気持ちの言語化ができる子どもは、精神が安定して、物事をしっかりと捉え、言葉で順序立てて整理することもできる子どもになると思われます。

 

学習のみならず、ボランティアで10年あまりやっている「地域も学校」でも、地域のことを机上で学んで、頭で知っているという子どもと、実際に地域の人と関わりながら活動を通して五感を働かせながら地域を知っていく営みとでは、これは似て非なるものに違いないと、最近確信を持つに至りました。

 

働き方改革は、できることを増やすという観点では子どもの立場からはマイナスに思われますが、実は、先生も生徒も気持ちを取り戻し、気持ちという言葉の根っこを見つめ、気持ちと気持ちを交わす良いきっかけだと思います。それは従来の競争意識からの解放にもつながると思います。競争し切磋琢磨することは成長にも繋がりますが、本質は、自分の「好き」を捉え、そこを探求するという自分の気持ちとの対峙だろうと思います。働き方改革で学校は決して遠慮することはないと思います。むしろ、これまで手薄だったと思われる言葉と気持ちという観点で、子ども一人ひとりと丁寧に向き合うチャンスです。そのためには、できることを増やすという一元的な評価軸の見直しも必要だと思います。

CONTACT


OSアカデミアへのご相談・お申込はこちらMORE
OSアカデミア|香川県高松市扇町 無学年、国語・現代文専門塾OSアカデミア|香川県高松市扇町 無学年、国語・現代文専門塾