OSブログ

2025.01.19

学歴に左右されない生き方

大学入試共通テストの2日目です。昨日19時前には、試験会場となった香川大学から高松駅に向かって帰っていく生徒たちの解放感に満ちた歓声とも言える大声のおしゃべりが通りから聞こえてきました。国公立大学を希望する若者に一律の試験を課すこの国の入学試験のあり方を思い、少し切なくなりましたが、これが現実です。

 

広く見れば、その生徒のタイミングで、必要な場所にご縁をいただくことになるのだと思いますが、学歴をどのように考えれば良いのか、18歳の彼ら、彼女らはそれぞれに考えていることと思います。OSアカデミアは学習塾で、旧来の価値観から言えば、難関大学に対する合格実績が豊富な方が塾として人気が出るという見方もできます。私たちは、そこに「自分を生きている状態で」と条件を付けたい。自分を生きている状態であれば、大学進学が必須ではないということも考えられます。また逆に、自分を生きている状態であれば、難関大学は難関ではなく、楽しみながら学び、パスできる通過点となります。

 

社会に出る入口の一つとしての就職に、学歴は作用しがちです。そのような影響が事実としてあることを認識しながらも、それがすべてではなく、大学名を書かずにエントリーできる企業も出てきています。その企業の人事部の方曰く、エントリーシートを見れば、東大だとわかると言うのです。物事に対する突き詰め方が違うとのこと。自己分析しかりでしょう。文章の論理性も当然に差が出ているものと思われます。

 

OSアカデミアは、英語と国語において、筋道を立てて物事を考える力を育てています。その逆は、混沌に溺れて、感情的に生きる姿です。さらに、前提として、気持ちを開き、自分の気持ちを知り、自分を知りながら、その気持ちを土台に自分の興味の世界を広げる学びを支援しています。それが共通テストの日程で区切られてスコアは出ますが、学びたい意欲はその人の中で続くはずです。そのような状態の生徒にとって、世間の評価としての学歴はあまり意味を持たないはずです。世間という自分の狭い価値観の中で作り上げた妄想に生きるのではなく、自分自身を生きることができるか。大学受験生は、試験を乗り越えるたびに、このような問答に自分の中で決着をつけていただきたいと思います。本日の試験も、自分の学びの意欲を測るつもりで挑んでください。

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